アンモラルの極みでありながら、どこか現実的。だからこそ危ない。そっちの世界に行くか、そっちの世界に行った男を嘲笑って楽しむか。それは自由だが、後者でいられるオスはどれほどいるのだろうか。男とオスは必ずしも表裏一体ではなく、むしろ男でありながらメスの人間の方が多いのかもしれない。この違いが分からないなら読んでも楽しめるか疑問だが、少しでもわかるなら読んではいけないと思えてしまう。

このサークルの王道の一つの、メスなんて全く縁のなかった主人公が良く分からないモノに不用意に足を踏み入れてしまい、契約で雁字搦めにされ逃げられなくされてメスとしてお仕事をさせられてメスの快楽を教え込まれる話なので、それが好きな方にはハズレはないかと!
今回の主人公は最高級にキュートに描かれてます!
最初は普通の男から徐々にメスの良さを知り、促されるままドンドンメスとして深みに嵌っていき、遂にはメスの為に堕ちるとこまで堕ちる過程がじっくり描かれています。
実際には人生や生活を捨てる事は出来ませんが、疑似体験として感情移入出来るのがこの手の作品の良さではないでしょうか?

かわいい男の子が無理矢理男に犯されてしまい、最初は嫌がっていたものの、そのうちに体が反応してしまいます。その際に主人公のセリフの色が青から赤に変化していくのですが、主人公の感度を表していてシンプルながら非常に効果的な演出になっています。
拘束具のアイマスクにかかるふんわりとした髪の毛が可愛い!
後半のダンスシーンでは前半では付けていた眼鏡を外しているのですが、少しでも顔ばれを防ぐためのアイテムである眼鏡を付ける余裕さえ無くしていく主人公の心情が表れているようでとても良いです。