数ある作者様の作品の中でも、随一のダークでハードな作品ではないでしょうか。今まで幾つも同作者の作品を拝見してきましたが、余りのハードさに一気読み出来ず、幾つかに分割して読んだ有様でした
将来が約束されている才媛に、悪漢があの手この手で凄惨な調教を施していくが大筋の流れですが、こんな簡単なあらすじだけでは済まないくらいの濃さがあるのが、当作品の魅力です
ハードを一気にすっ飛ばし、人を人とも思わない鬼畜な責め。責めの種類も多種多様で、比較的ノーマルな輪姦やレズ責め、はたまたイラマチオやポルチオ、スカトロと実に幅広く取り揃えています。更に、氏の確かな描写がその凌辱に淫らな華を添えています
正直、その凌辱描写だけでお腹いっぱいなのですが、この作品の最大のポイントは、女性達の心理描写が無く、常に主人公目線だということです。
身体は絶頂に達し限界を迎えても、超人的な気力で耐え抜く彼女の内心を主人公は察する他なく、彼女が後どれくらいで折れてしまうのか、漏れる言葉が本音なのか、それとも弱音なのかすらもわからないのです
悪漢に抵抗できず、為す術なく乱れる様を見ているしかない主人公の心理描写から感じるとてつもない罪悪感に、耐性のない人は胃痛間違いありません。ちなみに全部誉め言葉です
シナリオも描写力も申し分なく、文量も文庫本を超える量となれば、そこらの官能小説と比べても遥かに素晴らしい作品だと思います。シチュエーションに興味があり、NTR耐性がある人は是非読んで頂きたいと思います
ちなみに、作者様のブログ等で本編は公開されているようですので、興味がわいた方はまずそこで読んでみてはいかがでしょうか。本編が楽しめた方は、是非購入して追加分を見て頂きたいです。内容は本編のアフターで、えぐい部分もありますが、最後のシーンは一見の価値ありです。あれを救いとみるか後味の悪い最後と見るかは、貴方次第ですが…

連鎖堕ちというと、正義のヒロインが快楽に溺れて仲間を快楽に引き込むというと描写が多いのですが、この物語は地獄にすべてを引き摺るかの如く。浮かばれない結末へノンストップで進んで行きます。途中で救われたと思うなかれ、ジェットコースターは二度落ちる。そんな具合に、息継ぎの間さえ不安を煽る展開になっていました。

寝とられ予測をしつつ読んでみてはいかがでしょうか。きっと予想を凌駕する展開があるはずです。

今回も燻製ねこさんお得意の、強い女性がハードに責められるお話です。
しかもいつも以上にダークで救いがないので、人によってはハードすぎるかもしれません・・・。
でも、ヒロインの明日香は、そんなハードな攻めにもかなり耐えて、なかなか落ちないので
強いヒロインが耐え続ける話が好きな自分には、かなりツボでした。

唯一残念だったのは、最初の浣腸シーンが
すべて終わってからの描写しかなかった事です・・・。