『あなたとV、どんな物語がありますか?』

僕はしがない大学生。どこにでもいる普通の大学生...とはちょっと違うかもしれない。
友達もいなければ、彼女もいない。夏休みだと言うのになに1つ予定もない。一人暮らしを初めて人と触れ合う機会減ってから1日の虚無感が増した気がする。
でもそんな僕にも1つの楽しみがある。
そう、画面の向こうのこの子だ。
ルザ・リリウコス、通称ルザ姉。
登録者30万人以上の人気Vtuberだ。
雑談をメインに活動していて、視聴者との距離が近い事が彼女の魅力の一つと言えるだろう。
そんな彼女は今日も僕の何気ない日常を彩ってくれた。
今日もいい配信だった。
そう思った時の出来事だった。
目の前の液晶にバーチャルではなくリアルな女の姿が映し出された。
女は先程まで僕が推していたVtuberルザ姉の中身だ。
そう理解するのと同時に僕の中の彼女のイメージが一気に崩れ落ちた。
幻滅していたのも束の間である。ルザ姉は電話を取り出し誰かと喋り始めた。
なんとルザ姉には男がいた。
僕の目からは気づけば涙が流れていた。
ショックで心が壊れかけ、PCの電源を落とそうとした時の事である。
画面の向こうの男女が激しく舌を絡め合い始めた。
ーーーおい...やめろ...
ーーやめてくれ.....
僕の声が届くはずもなくそのまま男女は行為に及ぶ
ーーーはあ...はあ..はあ...
ーーはあ...うっ...はあ...はあ...
気づけば僕の手には自分の陰茎が握られていた。
悔しい。でも興奮してしまう。つい数十分前まで僕達と雑談していた彼女があられもない姿をさらけ出し、下品に喘いでいる。
切り忘れたカメラに向かってアヘ顔を提供する彼女に向かって、僕は射精した。
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全V豚に告ぐ。推しの彼氏セックスで抜けるようになるべし。幸せそうならなんでもいいじゃん。

1ページ2コマのモノクロマンガ形式。

内容は、ほぼタイトル通りではあるが、
リアルタイムでライブ配信する女性の秘密を垣間見るというはなし。

定点カメラ視点で進行し、某動画よろしくライブコメントが流れる。
臨場感演出としてイイ。
事故を見た!という観察者視点で楽しみたいところ。

人物の心境テキストも無く、日常会話に近い簡素な会話のみ。
ただ、その会話も愛する男女のそれで生々しくイヤラシイ。
しかも、そこと対比するのが、読者の立場に近い配信のライブコメントである。
この差異も楽しみたい。

イラストはと言うと、
読者へのサービスのように、男女のカラダの重なりが大写しのコマで描かれることは少ない。
部屋の中であっちへ行ってこっちへ行ってと、
描写は現実性を重視し、読者の想像性を喚起する作りである。

刺さる人は間違いなくいる。