蟲姦作品の中でも私が好きな、人と蟲の共生関係を描かれた本作。
姿かたちの異なる者同士でありながら、蟲からの熱烈な愛情表現を文字どうり体全体で感じ、女性の体や心もだんだんと受け入れられるようになっていく、そんな生活を丁寧に描写されています。
個人的には、じめじめとした洞窟でだんだんと衣服がなくなり野生の姿で交わるところと、蟲からの愛情表現に女性が応えるところがとてもグッときました。
母乳の色が蟲にとってのごちそうと同じ色をしていたのも、蟲を育てることに女性の体が順応していることを感じられて素敵な表現だなと思います!
異形の者同士でありながら、お互いの存在を確かめ合い穏やかな時間を過ごす、作者様の情熱を感じる、蟲と育む幸せの形を見ることができました。
素晴らしい作品を購読させていただいたことに心からの感謝を。
本当にありがとうございました。

蟲姦に目覚めて4年ほど経ち、色々とみてきましたがその中でも最高の作品でした。
ボテ腹からの出産を経て母性が感じられる描写。
逃げ出せるのに逃げないという意識改変はいつ見てもあそこを震わせます。
そして、もうあの巣穴からは出ないであろう未来を想像すると元気が出ます。
今後もこのような素晴らしい作品をご期待しております。

執拗な凌辱、虫からヒロインへの吐き気を催すような給餌、変化していく母体、「産みたくない」と泣き叫びながらの壮絶な出産…。
そのいずれもが細かく描写され、ヒロインの絶望感がありありと伝わってきます。
ここまでは王道の異種物と言って良い内容ですが、本作が出色なのは、そこから徐々に虫への情が湧き、ついには家族愛と呼べるものまで芽生えてしまう過程も段階を追って描かれていることです。
苗床にされ咽び泣くばかりだった少女が、洗脳された訳でもないのに、自然と我が子と夫を愛する母になる…。
この絶望と希望のコントラストは、他に類を見ないものでした。脱帽です。

主人公である少女が蟲に襲われ、種付けされる毎日を送ることに。彼女は狩人で、元来は狩る側の人間であり、そもそも人間が蟲にというのがすでに常識を超えた事態です。さらに彼女には未来を約束した彼氏までもがいる。何もかもが滅茶苦茶な状況。最高ですね。
最初は恐怖と敵意でいっぱいだった彼女が、徐々に蟲を受け入れていく過程が丁寧に描かれているのが印象的。嫌悪感から奇妙な愛情に変わっていく感情の相転移は、思わず引き込まれちゃいます。
グロテスクな描写と繊細な感情表現のバランスが絶妙で、蟲えっちもの好きの方はもちろん、新しい刺激を求めている方にもおすすめ。特に、母性に目覚めていくシーンは秀逸でした。