この作品の中で一番好きなのは神社でおやつを食べるところですね。はこさんによって口が可動するだけの人形と化した私は、されるがままにみかんの果汁を飲み込む他なかったのでした。そんな私たち二人をあわあわしながら見ていることしかできないずなちゃんの様子がとても可愛かったです。

このシーンはとても不思議な心地にさせてくれました。「はははみかん食べてる食べてる」と最初はどこか離れたところから自分を見ていた気がします。でも鯉と己が食べ物をもらっているという点で同一であることに気がついた瞬間から、私は「鯉でいいや、いや俺は鯉だ」そう思ったのです。もはや私は神社の池の中で餌をもらうただの鯉となりました。

桃色CODEの作品は環境音と距離感が良くできていて、
目を閉じると作中の光景が広がっているようで微笑ましくなります。
現代ではもう体験することが難しい時間へ旦那様を連れて行ってくれる小旅行装置・道草屋。
散発や耳掻きは実際でも目をつむっていることが多いので、もう現実と変わりませんね!
現実逃避。
小さい子が頑張っている姿は大変良いものです。

この作品をより楽しむには、おまけ漫画をじっくり読むのがオススメですね。
良いお姉さんのはこべらさんに良い子のすずなちゃん。
今回の珍しい試みはオカシを口に入れられる(アーンといわれるあれ)シーン。
全年齢の限界とダミーヘッドの可能性を垣間見た気がします。
道草屋シリーズの全てにいえることですが、世界観が素晴らしい。
これからも末永く続けていってほしいです。

ずなちゃんの散髪は2作目、闇床屋・バーバーすずなにパワーアップして登場。
もはや音質に関して言うことはないと思います。
屋外ということで、なんか、えらく開放感のある音だと感じました。個人の感想です。

前半:屋外耳かき
はこべらさんの存在がいい味出してる。ずなちゃん・はこさんはおまけ漫画でも良いコンビ。
この二人の会話を聞いていると、あの世界に入り込んだ気がして楽しい。漫画の内容を知っていると情景がイメージしやすく、妄想が捗ります。

後半:バーバーすずな
今回はシャンプー追加。
散髪・シャンプー自体は音声作品でよくあるジャンル。しかし屋外は珍しいかと。鳥の囀り&シャワーの音ってのは初体験
お気に入りは以前曖昧だった『赤とんぼ』。ずなちゃんの歌、かわいい

音は心地いい、キャラは立ってる、シチュエーションも色々こだわっていて良い。文句なし。
ただ悔やむべきは、私は坊主頭ゆえイメージしにくいことか…

10回以上聞いているのですが、はこさんとすずなちゃんの声が優しくて優しくて、いつも途中で寝てしまいます・・・。

環境音も素晴らしく、まるで山の中にいるような感覚になってしまいます。

日々のストレス社会に苦しむ方々にはぜひ聴いていただきたいです。

すずなちゃんの新作!今回ははこべらさんをゲストに暖かな昼下がりの神社と
夕方に道草屋の裏庭でと二本立てになります。
個人的に気に入ったのはタイトルにも書いた三つで
鳥は特に神社で距離感や動き、そして会話を妨げないバランスが絶妙です!
お歌はもう道草屋の売りの一つになっていますね、シリーズを追いかけてる方は、覚えたんだ、と微笑ましく思えるかも?
シャンプー台は飛沫の跳ね返る音や頭を突っ込んでる閉塞感までしっかり再現されてました。
今回も最高峰のクオリティを味わうことができました。

漫画の方で何となくキャラは知ってましたが、すずなちゃんの音声は初めて購入しました。
声も合ってますね。純真無垢で、一生懸命な少女という印象でとても可愛らしいです(´▽`*)

青空耳かきのはこべらさんとの掛け合いも新鮮で良かったですが(おやつのシーンが少し分かりづらかったかも)、何より散髪の方のクオリティが凄い!
洗髪も勿論ですが、ドライヤーの音がかなりリアルで・・本当にされてるのかと思いました。
あの耳にドライヤーの風が当たってボワボワする感じ。音割れ無しであそこまで再現されているのに驚きです(ﾟДﾟ;)

色々な鳥の声、風で葉がサワサワと擦れる音、夕方の鐘の音にカラスの声・・・適度な音量の、臨場感たっぷりな環境音が盛り込まれていてとてもリラックスできました♪



最後の方でちらっと出てきた花火や水族館に行く…というのも、夏頃に番外編でぜひ作ってほしいですね～(最早耳かきと関係ありませんが)